【初心者から上級者へ】マラソンシューズの選び方とメーカーの特徴

マラソンシューズの数は種類は非常に多く、それぞれに特徴があります。

自身に適したマラソンシューズを選ぶことは、故障を防いだり、パフォーマンスの向上に繋がりますが、適切でないシューズを選んでしまうと足を痛めたり、上手くパフォーマンスが発揮できなくなってしまうかもしれません。

見た目の気に入ったデザインを使用することも良いですが、機能面にも注目していきたいものです。

ここでは、マラソンランナーにシューズの選び方についてお伝えしていきます。

自身に適したマラソンシューズを購入する参考にしてみて下さい!

・これからマラソンを始める

・健康目的で走る

・フルマラソンは完走が目標でタイムにこだわらない

マラソン初心者がシューズを選ぶ時はクッション性安定性に富んだ物を選びましょう!

クッション性とは足を着地した際の衝撃吸収です。靴底のミッドソールと呼ばれる部分の厚みがあると地面に着地した際に衝撃を和らげる効果が期待できます。クッション性を意識するのであれば、ミッドソール部分が比較的柔らかいものがクッション性が高いです。しかし、その分反発力が弱くなるため前に進む力は活かしにくくなります。

マラソン初心者は、走るための身体作りが不十分であると思われるため、膝や足首を痛めるなどの故障を防ぐためにクッション性の高いものを選ぶようにしましょう。

マラソン初心者は走るための筋力が不十分な状態であると思われるので、足首部分に厚みと高さがあるものを選ぶことで足首が安定します。マラソン上級者が使用するようなマラソンシューズは、走る為の筋力が十分であるため走りを邪魔しないように、足首部分はペラペラになっています。

初心者は足首を安定させるために、厚み・高さのあるものを選びましょう!

・マラソン大会に出たことがある

・フルマラソンを4時間前後で完走

・タイムにこだわり始める

マラソンのタイムにこだわりを持ち始めた中級者がシューズを選ぶ時は安定性軽量性を意識してみましょう!身体を痛めないために安定性に富んだものを選びつつ、記録にこだわる為に軽いシューズを選ぶことがポイントです。

マラソンにおける軽さは記録に直接関わってくるため、マラソン上級者は最低限の機能は担保しつつ軽いものを選びます。しかし、中級者レベルが上級者の様に軽さだけを追求し、必要な機能をそいでしまうと故障する可能性があるため、足首部分はある程度しっかりしたものを選びましょう。

・フルマラソンは3時間30分を切る

・月に300km以上走る

フルマラソンでサブ3.5を切るような上級者は記録を出すために、軽量性グリップ力を意識してみましょう!

軽いマラソンシューズは足取りを軽くし余計な力を入れずに走ることが出来ます。たかが、数百・数十グラム程度という小さな違いかもしれませんが、長い距離・時間を走るマラソンでは小さな影響が積み重なり、記録に影響が出てきます。

マラソン上級者は軽さに加えて、グリップ力がしっかりしたものを選ぶことでより強い推進力を生み出すことが出来ます。マラソン初心者~中級者の靴底はかかと~つま先まで素材は同じものが多いですが、上級者用のシューズではグリップ力のために母指球~つま先の素材が異なるものが多いです。

足の形状は指紋と同じように10人いれば10人異なる形状をしています。また、日本人と欧米人では足の形状の特徴が異なるとされており、日本人は甲が高く・足幅が広い特徴があり、欧米人は足甲が低く、足幅が細いという特徴があります。

マラソンシューズはメーカーによって特徴があり、海外産のメーカーだと日本人の足の形状とシューズの形状が合わないこともあります。

発祥国:日本

サイズ感:やや小さめ

幅の広さ:広め

アシックスのシューズは、日本人に多い幅広・甲高の足型にフィットするモデルが多く、履き心地が良いのが特徴です。クッション性と安定性に優れていると言われており、多くのマラソン初心者にオススメされるメーカーです。

また、多くの日本国内のマラソン大会や市民ランナー向けのイベントをサポートしており、サポート体制が充実しています。

発祥国:日本

サイズ感:標準~小さめ

足幅の広さ:広め

MIZUNO(ミズノ)は高反発ソール素材を使用しており、着地を推進力に活かしやすいという特徴があります。MIZUNOのマラソンシューズはフィット感に優れていると言われており、走行中の安定感も高いと評価されています。

MIZUNOのマラソンシューズは走り心地に対する評価が特に高く、日本だけでなく海外でも多くのランナーに愛用されています。

・発祥国:アメリカ

・サイズ感:小さめ

・足幅の広さ:細目

NIKEは若い世代に好まれており、ナイキ独自の「Zoom Air ユニット」を内蔵しクッション性と反発性を向上させています。ソール(靴底)は厚底が特徴で、フィット感やクッション性を重視し、様々な素材を組み合わせて高い性能を発揮します。

NIKEは足幅が狭い傾向があるため、日本人の特有の広めの足幅に合わないという声もあります。気にならないという声もあるため、個人の足の形状によってフィット感は変わってくると思われます。

・発祥国:アメリカ

・サイズ感:標準

・足幅の広さ:幅の範囲が豊富

ニューバランスからは大きく「FuelCel」と「Fresh Foam」2つのシリーズがあります。

FuelCel反発力と形状に優れたモデルであり、スピード感のある走りをサポートします。特にカーボンプレートを搭載したモデルは効率的な推進力をサポートします。

Fresh Foamクッション性の優れたモデルであり、優れた衝撃吸収により快適な走りを提供します。

New Balanceは多くのモデルで、サイズだけでなく足幅も選べるようになっており、日本人の足幅が広い特徴にぴったりなブランドと言えるでしょう。

・発祥国:スイス

・サイズ感:標準~小さめ

・足幅の広さ:やや細目

Onの特徴としてCloudTecという特許技術であり、空洞のあるクッション構造をしており、着地の衝撃吸収をサポートします。この技術により「雲の上の走り」とも称されています。

また、独自のフォーム材が使用されており、モデルによっては耐久性が低いものもありますが、クッション性と反発性に優れている特徴があります。

Onのマラソンシューズはとても軽量化されていることも特徴であり、記録にこだわりたい上級者には嬉しい特徴です。

・発祥国:フランス(現在:アメリカ)

・サイズ感:やや大きめ

・足幅の広さ:標準~やや広め

HOKAの厚底は分厚く衝撃吸収に優れています。靴底が揺れる形状に作られており、スムーズな足の運びをサポートします。厚い靴底ですが、軽量化もされているため長距離を楽に走ることが出来ます。

ウルトラマラソンなどの超長距離を走るランナーの多くから支持されています。

マラソンシューズの購入は、これまでお伝えした内容を元に以下のポイントで選びます。

1.足の形で選ぶ

2.履いた時のフィット感で選ぶ

3.機能性で選ぶ(レベル別・目的別)

まずは自分の足の形を知りましょう!足の形は人それぞれであり、足のタイプによって自分に合うシューズの種類も異なります。

足の測定は足長・足囲・足幅を測定します。足長・足囲・足幅を測定することで、自分に適切なサイズ・メーカーなどが見えてくるはずです。

スポーツ店で測定してくれるところも多いので、遠慮せず足の形を知るところから始めましょう!

実際にマラソンシューズは履いてフィット感を確認するようにしましょう。足の大きさは左右で異なることがあるので、必ず両足で履いてフィット感を確認しましょう!

また、マラソンは片足立ちの連続です。足のフィット感は両足で着いた状態だけでなく、片足立ちの状態でも確認しましょう!

つま先に1.0cmの隙間があるかを確認しましょう。実際の足長より0.5~1.0cm程度大きなサイズが目安です。

つま先の隙間が十分でないと、爪が損傷したり、余計なマメができたりします。反対に、隙間が大きいと走っている時に靴の中で足がズレてしまい余計な力を使ってしまいます。

メーカー・モデルによってシューズの形は異なります。母指球・小指球の横の出っ張り部分がきつくないか確認しましょう。

足の甲の部分がキツイと痺れが起きる可能性があります。走っていると足が浮腫んでくることもあるので、試し履きの段階でキツイ場合は止めておきましょう。反対に隙間が大きいと足がシューズの中でぶれてしまい余計な力が入ってしまいます。

かかとの形状もシューズによって異なり、丸くて広いものから、細くなっているものまでさまざまです。自分のかかとのサイズ・形状と合っているか確認し、足首全体にゆるみがないかも併せて確認しましょう。

走る為の筋力が十分でない初心者やイージーランで長い距離を走るトレーニング用のシューズなどを選ぶ時は、「クッション性」と「安定性」に優れたものを選ぶことがオススメです。クッション性・安定性に優れたものを選ぶことで、足の負担を減らす・足の故障を防ぐ効果が期待出来ます。クッション性・安定性を確保するために、ある程度の重さがありますが、走ることそのものを楽しみたい方や軽く走るトレーニングをしたい方にオススメです。

マラソンのペースアップを目指したい方や、短い距離のレース用のシューズを探している場合は、初心者向けのクッション性は低く、「軽量化」されたシューズがオススメです。よりスピードを出したい場合、クッション性ではなく「反発性」に優れたシューズを選ぶことで、推進力を生み出しやすく、前に進む力をサポートしてくれます。

上級者はクッション性を最低限に抑え、優れた「軽量化」「反発力」に加えて「グリップ力」のあるシューズがオススメです。グリップ力のあるシューズを選ぶことで地面を蹴る力を逃すことなく推進力に変えることが出来ます。また、カーボン入りのシューズは、ミッドソールから推進力を生みだし、スピードを助けてくれますので、レース用やスピードトレーニング用としてオススメです。

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