ランニングシューズメーカー10社の特徴を比較|目的別の選び方とおすすめの人

マナブ
マナブ

「ランニングシューズはメーカーによって何が違うの?」

「初心者やマラソンを目指す人には、どのメーカーがおすすめ?」

 ランニングシューズには、クッション性を重視したモデル、着地の安定性を高めたモデル、スピードを出しやすいモデルなどがあります。同じ用途のシューズでも、メーカーによってフォーム素材、ソール形状、プレート、足幅の展開などが異なります。

 ただし、**メーカーだけで履き心地や適性が決まるわけではありません。**

 同じメーカーの中にも、柔らかいモデル、硬めのモデル、安定性を重視したモデル、レース専用モデルがあります。

 本記事では、主要なランニングシューズメーカー10社について、次の内容を分かりやすく整理します。

  • メーカーごとの特徴と強み
  • 主な独自技術
  • 得意なランニングの目的
  • おすすめのランナー
  • 代表的なシリーズ
  • メーカーを比較するときの注意点

 これからランニングを始める人から、ハーフ・フルマラソンで記録更新を目指す人まで、シューズ選びの参考にしてください。

本記事は2026年8月時点の各メーカー公式情報をもとに作成しています。シリーズの仕様や名称は変更される場合があります。また、メーカーが説明する技術的特徴は、他社製品より優れていることを直接証明するものではありません。

目次

ランニングシューズメーカー10社の特徴を比較

 最初に、各メーカーの大まかな特徴を比較します。

メーカー主な特徴・強み得意な目的おすすめの人
ASICSクッション、安定性、スピードモデルの選択肢が広いジョギング、ロング走、安定性、レース初心者、幅広い用途から選びたい人
MizunoWAVE構造によるクッション性と安定性の両立日常練習、ロング走、安定性着地の安定感や耐久性を重視する人
Nike軽量で反発性を重視したスピードモデルが充実テンポ走、インターバル走、レース反発感を好み、記録更新を目指す人
adidasLIGHTSTRIKE PRO、ENERGYRODS、グリップ力が特徴テンポ走、マラソン、雨天しっかりした反発感とグリップを求める人
New Balanceクッション系と反発系が明確で、幅の選択肢も多いジョギング、ロング走、スピード練習幅広足、柔らかなクッションを好む人
Brooks日常練習用と安定性モデルが充実ジョギング、ロング走、安定性派手な反発より快適性と安定感を求める人
HOKA厚いクッション、広い接地面、ロッカー形状リカバリーラン、ロング走、ウルトラ厚底クッションと転がる感覚を好む人
Saucony軽量フォームとSPEEDROLLによる滑らかな移行ペース走、テンポ走、レース練習でもスピードシューズを使いたい人
OnCloudTec、Helion、Speedboardによる独自の走行感ジョギング、テンポ走、ロードレース独特の接地感とデザイン性を求める人
PUMANITROFOAMとPUMAGRIPによる反発性とグリップ雨天、テンポ走、レースグリップと反発性を両立したい人

 この表はあくまでメーカー全体の傾向です。実際には、メーカーではなく同じ目的のモデル同士を比較することが大切です。

ランニングシューズはメーカーより目的から選ぶ

 ランニングシューズ選びでは、先にメーカーを決めるよりも、使用目的を決めてから候補を絞る方が失敗を減らせます。

 たとえば、初心者がゆっくり走るためのシューズと、5kmの自己ベストを狙うシューズでは、必要な特性が異なります。

目的別のメーカー早見表

ランナーの目的比較候補になりやすいメーカー
初めてのランニングシューズASICS、Mizuno、New Balance、Brooks
ゆっくりしたジョギングASICS、New Balance、Brooks、HOKA
ロング走HOKA、ASICS、Brooks、New Balance、Mizuno
安定性を重視ASICS、Mizuno、Brooks、HOKA
柔らかいクッションHOKA、New Balance、ASICS
接地感も残したいMizuno、Brooks、adidas
足幅の選択肢を重視New Balance、ASICS、Mizuno
テンポ走・ペース走Saucony、PUMA、adidas、Nike
5km・10kmレースNike、adidas、ASICS、Saucony、PUMA
ハーフ・フルマラソンNike、adidas、ASICS、Saucony、PUMA
雨天時のグリップPUMA、adidas、ASICS
厚底ロッカーを試したいHOKA、Saucony、On

 「初心者だから必ずASICS」「速いランナーだから必ずNike」という決まりはありません。上記を候補選びの入口として使い、最終的にはモデルごとのフィット感を確認してください。

ASICSのランニングシューズの特徴

 ASICSは、日常練習用、クッションモデル、安定性モデル、軽量トレーニングモデル、レースモデルまで幅広く展開しています。

主な技術は次のとおりです。

  • FF BLASTシリーズ:軽量性、クッション性、反発性を目的としたフォーム
  • PureGEL:主に着地時の衝撃緩和を目的とした素材
  • ASICSGRIP:さまざまな路面でのグリップを重視したアウトソール
  • FLUIDSUPPORTなどの安定性設計:必要に応じて足部を支える構造

 ASICSは一つのメーカー内で、初心者向けからレース向けまで段階的に選びやすい点が強みです。

ASICSの主な目的

  • 初心者のジョギング
  • 毎日のランニング
  • ロング走
  • 安定性を重視したランニング
  • テンポ走やマラソンレース

ASICSがおすすめの人

  • 初めて本格的なランニングシューズを購入する人
  • クッション性と安定性を両方比較したい人
  • 練習用とレース用を同じメーカーでそろえたい人
  • ニュートラルモデルと安定性モデルから選びたい人
  • 幅広い価格帯や用途から選びたい人

代表的なシリーズ

目的代表シリーズ
日常練習GEL-CUMULUS、GT-2000
クッション重視GEL-NIMBUS
安定性重視GEL-KAYANO、GT-2000
軽快な練習NOVABLAST
レースMETASPEED

Mizunoのランニングシューズの特徴

 Mizunoの代表的な技術は、波形のプレートやフォーム構造を用いたMIZUNO WAVEです。

  • MIZUNO WAVE:衝撃を広い範囲へ分散し、クッション性と安定性を両立する設計
  • MIZUNO ENERZY NXT:クッション性、反発性、軽量性を重視したフォーム
  • X10:耐久性を重視したカーボンラバー

 Wave Riderでは、MIZUNO WAVEとMIZUNO ENERZY NXTを組み合わせ、接地から蹴り出しまでの滑らかな移行を目指しています。

Mizunoの主な目的

  • 毎日のジョギング
  • ロング走
  • 安定性を重視した練習
  • 初心者からマラソンまでの継続的な使用

Mizunoがおすすめの人

  • 着地時のぐらつきを抑えたい人
  • 柔らかすぎるシューズが苦手な人
  • クッションと接地感の両方を求める人
  • 耐久性も重視する人
  • かかとから接地することが多い人

代表的なシリーズ

目的代表シリーズ
日常練習Wave Rider
クッション重視Wave Sky
安定性重視Wave Inspire
スピード練習Wave Rebellion Flash
レースWave Rebellion Pro

Nikeのランニングシューズの特徴

 Nikeは、軽量フォーム、Air Zoom、プレートを組み合わせたスピードモデルに強みがあります。

  • ZoomX:軽量性と高い反発性を重視したフォーム
  • ReactX:日常練習に必要なクッション性、反発性、耐久性を考慮したフォーム
  • Air Zoom:圧縮空気を利用した反発ユニット
  • Flyplate:ミッドソールへ剛性を加え、前方への移行を補助するプレート

 ZoomXはNikeが軽量性とエネルギーリターンを重視して開発したフォームで、VaporflyやAlphaflyなどの競技用モデルにも採用されています。

Nikeの主な目的

  • テンポ走
  • インターバル走
  • 5kmからフルマラソンまでのロードレース
  • 記録更新を目的としたトレーニング

Nikeがおすすめの人

  • 軽く弾むような反発感が好きな人
  • テンポ走やインターバル走を行う人
  • カーボンプレートシューズを試したい人
  • マラソンで記録更新を目指している人
  • 練習用とレース用を履き分けたい人

代表的なシリーズ

目的代表シリーズ
日常練習Pegasus
クッション重視Vomero、Invincible
スピード練習Zoom Fly、Pegasus Plus
レースVaporfly、Alphafly

 レースモデルは軽さと推進感を重視する一方、接地幅や安定性が日常練習モデルと異なる場合があります。購入前に実際のペースで試すことが大切です。

adidasのランニングシューズの特徴

 adidasは、Adizeroシリーズを中心に、軽量フォームとロッド構造を組み合わせたスピードモデルを展開しています。

  • LIGHTSTRIKE PRO:軽量性と反発性を重視したフォーム
  • ENERGYRODS:足の中足骨に沿うように配置されたロッド
  • Continentalラバー:さまざまな路面でのグリップと耐久性を重視

 ENERGYRODSは、一枚のカーボンプレートではなく、足部の骨に沿うように複数のロッドを配置している点が特徴です。

adidasの主な目的

  • テンポ走やペース走
  • マラソンへ向けたスピード練習
  • ハーフ・フルマラソン
  • 雨天を含む屋外ランニング

adidasがおすすめの人

  • 柔らかすぎない反発感を好む人
  • 前足部へ移行する感覚を重視する人
  • アウトソールのグリップを重視する人
  • 練習用とレース用をAdizeroシリーズでそろえたい人
  • マラソン用の競技シューズを探している人

代表的なシリーズ

目的代表シリーズ
日常練習Supernova
クッション重視Adistar
スピード練習Adizero Boston
軽量レースAdizero Adios
ハーフ・フルマラソンAdizero Adios Pro

New Balanceのランニングシューズの特徴

 New Balanceは、クッション性を重視したFresh Foam Xと、反発性を重視したFuelCellを展開しています。

  • Fresh Foam X:柔らかなクッションと快適性を重視
  • FuelCell:反発性とスピードを重視
  • 豊富な足幅展開:モデルによってワイドやエクストラワイドを選択可能

 New Balance公式では、多くのランニングモデルで複数の足幅を用意しています。

New Balanceの主な目的

  • 初心者のジョギング
  • ロング走
  • クッションを重視した日常練習
  • テンポ走やロードレース
  • ランニングとウォーキングの兼用

New Balanceがおすすめの人

  • 標準幅では前足部が窮屈に感じる人
  • ワイドやエクストラワイドを探している人
  • 柔らかなクッションを好む人
  • 日常練習用とスピード用を分けたい人
  • 甲の高さやかかとのフィットも比較しながら選びたい人

代表的なシリーズ

目的代表シリーズ
日常練習Fresh Foam X 880
クッション重視Fresh Foam X 1080、More
安定性重視Fresh Foam X 860
軽快な練習FuelCell Rebel
レースFuelCell SuperComp Elite

Brooksのランニングシューズの特徴

 Brooksは、毎日の練習に使いやすいクッションモデルと、GuideRailsを用いた安定性モデルを展開しています。

  • DNA LOFT:柔らかなクッションを目的としたフォーム
  • DNA LOFT v3・DNA FLASH:窒素を注入して軽量性や反発性を調整したフォーム
  • GuideRails:過剰な踵、脛、膝の回旋を抑えることを目的としたサポート構造

 GuideRailsは、足部を常に強く矯正するのではなく、過剰な動きが生じたときに支えることを目指した設計です。

Brooksの主な目的

  • 毎日のジョギング
  • ロング走
  • 安定性を重視した練習
  • 長期間継続するランニング

Brooksがおすすめの人

  • 日常練習用の定番モデルを探している人
  • 派手な反発感よりも安定した走行感を重視する人
  • ロング走での快適性を求める人
  • 内側だけが極端に硬い安定性シューズが苦手な人
  • 必要以上に動きを制限しないサポートを求める人

代表的なシリーズ

目的代表シリーズ
日常練習Ghost
クッション重視Glycerin
安定性重視Adrenaline GTS、Glycerin GTS
スピード練習Hyperion
レースHyperion Elite

HOKAのランニングシューズの特徴

 HOKAは、厚みのあるクッションとロッカー形状による滑らかな移行を特徴としています。

  • Cushioned Midsole:着地時の衝撃緩和を目的とした厚いミッドソール
  • MetaRocker:踵から前足部への移行を滑らかにする湾曲形状
  • Active Foot Frame:足をミッドソール内へ包み込むように収める構造
  • J-Frame:内側への過剰な倒れ込みを抑える安定性構造

 HOKAは、クッション、Active Foot Frame、MetaRockerを中心技術として説明しています。

HOKAの主な目的

  • リカバリーラン
  • ロング走
  • ウルトラマラソン
  • 長時間のジョギング
  • 厚底を利用した日常練習

HOKAがおすすめの人

  • 厚いクッションを好む人
  • 接地から蹴り出しまで滑らかに移行したい人
  • 薄底では足裏の負担感が強い人
  • 厚底でも広い接地面を求める人
  • ロング走やウルトラマラソンへ取り組む人

代表的なシリーズ

目的代表シリーズ
日常練習Clifton
クッション重視Bondi
安定性重視Arahi、Gaviota
スピード練習Mach
レースRocket X、Cielo X

 ロッカー形状は滑らかな前方移動を助ける一方、独特の走行感があります。全員に適するとは限らないため、短時間の試走で確認しましょう。

Sauconyのランニングシューズの特徴

 Sauconyは、軽量フォームとSPEEDROLLを組み合わせたスピードモデルを得意としています。

  • PWRRUN PB:PEBAを使用した軽量・高反発フォーム
  • SPEEDROLL:前方へ転がるような滑らかな移行を目的とした形状
  • ナイロンプレート:カーボンより柔軟性を残したスピードモデルに採用
  • カーボンプレート:主に競技用モデルに採用

 PWRRUN PBは、軽量性、クッション性、反発性を重視したビーズ状のPEBAフォームです。

Sauconyの主な目的

  • ペース走
  • テンポ走
  • インターバル走
  • ハーフ・フルマラソン
  • スピードを意識した日常練習

Sauconyがおすすめの人

  • 練習でも軽量・高反発シューズを使いたい人
  • カーボンより少し柔軟なプレートを試したい人
  • 軽さとクッション性を両立したい人
  • ロッカーによる滑らかな回転を求める人
  • 練習用とレース用を近い感覚でそろえたい人

代表的なシリーズ

目的代表シリーズ
日常練習Ride
クッション重視Triumph
安定性重視Guide
スピード練習Endorphin Speed
レースEndorphin Pro、Endorphin Elite

Onのランニングシューズの特徴

 Onは、空洞のあるCloudTec構造とSpeedboardを用いた独自の走行感が特徴です。

  • CloudTec:フォームへ空洞形状を設け、圧縮によって衝撃を吸収する構造
  • CloudTec Phase:複数の空洞が順番に圧縮される構造
  • Helion:軽量性、耐久性、反発性を考慮したフォーム
  • Speedboard:前足部で曲がり、前方への移行を補助するプレート

 CloudTecは、空洞の形や配置を変えることで、モデルごとにクッションやサポートの感覚を調整しています。

Onの主な目的

  • 日常のジョギング
  • テンポ走
  • ロング走
  • ロードレース
  • ランニングと普段履きの兼用

Onがおすすめの人

  • CloudTec独特の接地感を試したい人
  • 前方への滑らかな移行を重視する人
  • シューズのデザイン性も求める人
  • ランニングと日常生活で兼用したい人
  • モデルごとの構造差を試しながら選びたい人

代表的なシリーズ

目的代表シリーズ
日常練習Cloudsurfer、Cloudrunner
クッション重視Cloudmonster
軽快な練習Cloudflow
レースCloudboomシリーズ

 CloudTecの形状やSpeedboardの有無によって、同じOnでも履き心地は大きく異なります。

PUMAのランニングシューズの特徴

 PUMAは、NITROFOAMとPUMAGRIPを中心に、日常練習用から競技用まで展開しています。

  • NITROFOAM:窒素を注入した軽量・高反発フォーム
  • NITROFOAM Elite:競技用に軽量性と反発性を高めたフォーム
  • PWRPLATE:ミッドソールを安定させ、エネルギー伝達を高めるプレート
  • PUMAGRIP:さまざまな路面でのグリップを重視したラバー
  • PWRTAPE:アッパーの必要部分を補強する構造

 PWRPLATEは、ミッドソールを安定させながらエネルギー伝達を高めることを目的としています。

PUMAの主な目的

  • 毎日のジョギング
  • 雨天時のランニング
  • テンポ走
  • インターバル走
  • ロードレース

PUMAがおすすめの人

  • 濡れた路面でのグリップを重視する人
  • 日常練習でも弾むような感覚が欲しい人
  • 練習とレースをNITROシリーズでそろえたい人
  • 反発性とアウトソールの耐久性を両立したい人
  • プレート入りの練習用シューズを探している人

代表的なシリーズ

目的代表シリーズ
日常練習Velocity NITRO
クッション重視MagMax NITRO
安定性重視ForeverRun NITRO
スピード練習Deviate NITRO
レースDeviate NITRO Elite、FAST-R

初心者はどのメーカーを選べばよい?

 初心者は、メーカー名よりも次の条件を優先してください。

  1. 履いた直後から痛みや強い圧迫感がない
  2. つま先に適度な余裕がある
  3. かかとが大きく浮かない
  4. ゆっくり走ったときに不安定さを感じない
  5. 最初の目的がジョギングなら、レース専用モデルを選ばない

 最初の一足では、ASICS、Mizuno、New Balance、Brooksなどの日常練習モデルが比較候補になります。ただし、Nike、adidas、HOKA、PUMAなどにも初心者が使用できる日常練習モデルがあります。

隼人(はやと)
隼人(はやと)

「初心者向けメーカー」が決まっているのではなく、初心者には日常練習用のモデルが選びやすいと考えてください。

 

メーカーを比較するときに確認したいポイント

足幅だけで判断しない

 「日本人は幅広だから日本メーカーがよい」と一括りにはできません。

 同じ足幅でも、次の形状には個人差があります。

  • 甲の高さ
  • かかとの幅
  • 足趾の並び方
  • 土踏まずの高さ
  • 左右の足長差

 幅広モデルを選んでも、かかとが大きく浮けばランニング中に足が前へ滑る可能性があります。足幅、甲、かかとの3か所を確認しましょう。

柔らかいほど優れているわけではない

 柔らかなクッションは快適に感じやすい一方、沈み込みが大きいモデルを不安定に感じる人もいます。

 反対に、硬めのシューズは接地感を得やすい場合がありますが、ゆっくりしたペースでは硬さが気になる可能性があります。

 柔らかさの好みだけではなく、実際に走ったときの安定性と移行のしやすさを確認してください。

厚底・プレート入りが全員に速いとは限らない

 厚底やプレート入りシューズは、フォーム、プレート、ソール形状を組み合わせて前方への移行を助けます。

 しかし、効果や履きやすさには個人差があります。

  • 接地位置
  • 走行速度
  • 体重
  • 足関節や足趾の動き
  • プレートの剛性
  • シューズへの慣れ

などによって走行感が変わります。

 レース本番で初めて使用せず、テンポ走やロング走で事前に確認してください。

同じカテゴリーのモデルを比較する

 シューズを比較するときは、次のように目的をそろえます。

  • 日常練習用同士
  • クッション重視モデル同士
  • 安定性モデル同士
  • テンポ走用同士
  • レース用同士

 たとえば、日常練習用のPegasusとレース用のMETASPEEDを比較しても、設計目的が異なるため、メーカーの優劣は判断できません。

ランニングシューズメーカーに関するよくある質問

日本メーカーの方が日本人の足に合う?

 必ずしもそうとは限りません。

 ASICSやMizunoにも複数の足幅がありますが、海外メーカーにもワイドモデルがあります。また、足に合うかどうかは足幅だけでなく、甲の高さ、かかとの幅、足趾の形状にも左右されます。

 メーカーの国籍ではなく、実際のフィット感で判断してください。

初心者は厚底シューズを避けるべき?

 初心者でも厚底シューズを使用できます。ただし、厚底にはクッション重視の日常練習用と、プレートを内蔵したレース用があります。

 初心者が最初の一足として選ぶ場合は、安定した接地面を持つ日常練習モデルの方が使いやすいでしょう。

同じメーカーでそろえた方がよい?

 必ずしも同じメーカーへ統一する必要はありません。

 ただし、同じメーカーで練習用とレース用をそろえると、フィットや設計思想が近く感じられる場合があります。一方、メーカーを変えることで、異なるクッションやソール形状を使い分けることもできます。

高価格なシューズほど初心者にもよい?

 価格が高いほど、すべてのランナーに適するわけではありません。

 高価格な競技用シューズは、軽量フォーム、カーボンプレート、薄いアッパーなどを採用している場合があります。しかし、耐久性、安定性、ゆっくりしたペースでの快適性は、日常練習モデルの方が適している可能性があります。

 使用目的に合うことを優先してください。

店頭では何を確認すればよい?

 次の点を確認します。

  • 普段走るときの靴下を履く
  • 左右両方を試着する
  • つま先、甲、かかとの圧迫を確認する
  • 歩くだけでなく、可能であれば軽く走る
  • かかとが浮かないか確認する
  • 指がシューズ先端へ強く当たらないか確認する

 履いた瞬間の柔らかさだけで決めず、足全体が安定しているかを確認しましょう。

まとめ

 ランニングシューズメーカーには、それぞれ得意な技術や設計があります。

  • ASICS:初心者からレースまで選択肢が広い
  • Mizuno:WAVE構造によるクッションと安定性
  • Nike:軽量・高反発なスピードモデル
  • adidas:ENERGYRODSとグリップに特徴
  • New Balance:クッションと足幅の選択肢
  • Brooks:日常練習と自然な安定性サポート
  • HOKA:厚いクッションとロッカー形状
  • Saucony:軽量フォームと滑らかな前方移行
  • On:CloudTecによる独自の走行感
  • PUMA:反発性とアウトソールのグリップ

 ただし、メーカー名だけでシューズを選ぶのはおすすめしません。

隼人(はやと)
隼人(はやと)

まずは、ジョギング、ロング走、安定性、スピード練習、レースなどの目的を決め、同じカテゴリーのモデルを比較することが重要です。

 最後は、足幅、甲、かかとのフィット、クッションの硬さ、安定性を実際に確認し、自分が無理なく走れるシューズを選びましょう。

 

参考資料