なぜケニアの人はマラソンが速い?科学的に知り参考にしましょう!

「なぜケニア人ランナーはあんなに速いの?」

マラソンや駅伝を観ていると、一度は疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。

実際に世界のトップマラソンでは、ケニア出身選手が数多く活躍しています。しかし、その理由は単純に「遺伝だから」だけでは説明できません。

この記事では、「なぜケニア人はマラソンが速いのか?」について、科学的根拠を交えながら分かりやすく解説します。

ランナーの方はもちろん、「持久力を高めたい」・「ランニング効率を上げたい」・「世界トップ選手の特徴を知りたい」という方にも参考になる内容です。

トップランナーの特徴を参考にして取り込めるところは取り込んでいきましょう!

高地で過ごす環境

ケニア人の多くは標高2000m以上の高地ですごしている方が多いと言われています。

高地では酸素の量が少なくなります。酸素の量が少ない環境で過ごすと身体は赤血球を増やそうとします。血液中の赤血球の量が増えることで酸素の運搬効率が上がり、低地ではランニングのパフォーマンスが向上します。

科学的にも標高2000m以上の高地での生活がヘモグロビン濃度や赤血球数を増やすことが研究で明らかになっています。ケニアの人たちは自然と高地で暮らしながらトレーニングをこなすことで、血液の質も高くランニングパフォーマンスが高いと言えます。

幼少期から走っている

ケニアの人たちは幼少期から走ることが非常に多いと言われています。幼少期から通学や移動手段として走ることが習慣化されていると、自然と筋肉だけでなく腱や関節などの組織も走ることに適した身体に変化していきます。

筋肉が強くなるだけでなく、腱とともにバネ性能が高くなったり、走ることに特化していき、ランニングの効率が上がってきます。

やはり積み重ねが非常に大切だということ。地道なトレーニングが走ることに特化した身体を作っていきます!!

身体構造の特徴

一般的に東アフリカ系長距離ランナーは、「下腿が細い」「末端が軽い」「体脂肪が少ない」傾向があります。脚を振り出す時は、脚の先端が軽いほどエネルギー消費を抑えやすいです。

特にマラソンでは、この「少しの省エネ」が積み重なって大きな差になります。

特にケニアのカレンジン族という民族は細く長い脚や高い腱の反発力といった特徴を持つことが多く、エネルギー効率の良い走りを可能にします。

ランナーとして軽い身体・高い腱の反発力を作ることが大切だということが分かります。

栄養と食習慣

ケニアの持久力スポーツに優れている身体は遺伝的な話だけではありません。ケニアの主食であるウガリは、炭水化物が豊富でありランナーとしてのエネルギー補給として最適。他にギサ(豆類を煮た料理)良質なタンパク質が豊富と食物繊維が豊富です。加えて、野菜や果物をよく摂るため必要なビタミン・ミネラルを摂取し体調を整えます。

ケニアの低脂肪で高い栄養バランスに優れた食生活が、ケニア人の持久力を支える基本となっています。基本となる食習慣が日本とは異なりますが、低脂肪で高炭水化物・良質なタンパク質、野菜や果物でビタミン・ミネラルを摂取することの大切さを痛感します。

世界トップレベルの競争環境

ケニアではランニングが「生活を変えるチャンス」・「社会的成功」・「職業」として強く根付いています。ランニングが単なるスポーツという枠ではなく、「人生を変えるもの」・「職業」として位置づけられています。

日本ではランニングというスポーツでコケても社会人として生きていける教育環境が整っています。ランニングをスポーツとする日本、人生を変える職業とではハングリー精神が違うのかもしれません…

ケニアでは、「非常に競争が激しい」・「強い選手同士で練習する」・「ハイレベル環境が普通」という特徴があります。人生を変える志を持つランナー同士の激しい競争環境がより強いランナーを生み出すのかもしれません。

まとめ

ケニアのマラソン選手が強い理由は、遺伝的特性だけでなく、地理的条件や生活習慣・食習慣、文化的背景が相互に作用している点にあります。

「高地での日常生活」・「質素で栄養価の高い食事」・「身体的特徴」・「強い精神力」がその成功を支えていると言えるでしょう。

彼らの成功は才能だけでなく、努力を積み重ね、努力を支える社会全体があることを改めて実感させられます。