マラソンでチタンテープを貼っているランナーを見かけることもありますよね。
チタンテープを貼るとパフォーマンスが上がりそうだなーーーと思いつつも、実際にどのような効果があるのか分からないと思います。
「チタンテープって実際にどんな効果があるの?」「自分も使ったらパフォーマンスが上がるの?」ーーーと疑問に思うランナーに向けてチタンテープについて正直な効果についてお伝えします。
理学療法士として科学的に調べた結果となっていますので、参考にしてみて下さい。
マラソンでチタンテープは効果があるとは言い切れない
結論:「チタンテープが身体能力を向上させる」とは言い切れない
現在のところチタンテープが「筋力を向上させる」・「持久力を向上させる」・「血流を大きく改善する」・「疲労物質を除去する」といった効果を強く支持する高品質な研究は十分ではありません。
そのため、「チタンそのものが身体能力を向上させる」と断定できる科学的根拠は不十分です。
【チタンテープが効果があるのかを調べるには】
チタンテープの効果を調べるには平均タイムが同じになるように数十人のランナーを2つのグループに分けて、チタンテープを付けているグループ・つけていないグループでタイムを比較する。
もしくは、同じランナー数十人をチタンテープを付けている時・付けていない時でタイムが変化するのかを比較する。
現在ではチタンテープが十分な効果があると言えるような研究はありません。そのため、チタンテープの効果はプラセボ効果(思い込み効果)と言わざるを得ないと言えます。
ただし!!研究では95%以上の確率で変化・違いがあると言える場合、効果があると定義することが多いです。明らかな効果は無いかもしれませんが、チタンテープを貼ることでわずかな変化・違いが生じる可能性もあります。

チタンテープは明らかに効果があると言える研究はありませんが、全く効果が無いとも言い切れません。もしかしたら少しだけ身体に変化が生じている可能性もあります。
なぜチタンテープが一部で使われているのか?
ではなぜチタンテープが一部のランナーで使われるようになったのでしょうか?
まず実際にマラソンを含むスポーツ現場で”チタンテープ”や”チタンネックレス”が広まったことは事実です。
また、ファイテン社などのチタン関連製品は、「マラソン大会」・「陸上競技」・「野球」・「ゴルフ」・「自転車競技」などで使用されてきました。さらに、一部のトップアスリートや市民ランナーがチタンテープ使用していることも事実です。
チタンテープが広まった背景には「有名選手の使用した」・「広告やスポンサー活動の影響」が大きいと考えられます。また、一部で「本当に効果があったから広まった」・「口コミで広まった」などの影響も考えられます。
筆者が考えるチタンテープの効果
皮膚刺激による感覚入力でフォームの確認

普段チタンテープを貼らないランナーがチタンテープを貼った場合、貼った部分皮膚に刺激が入り脳に知覚されやすくなります。ある意味普段ないものがあるという違和感ですね。
チタンテープが貼られることで、「貼った部位を意識しやすくなる」・「動きを意識しやすくなる」・「関節や筋肉の位置感覚が高まる」可能性があります。
例えば、「足首に貼ることで足首の軌道を把握しやすくなる」・「膝横に貼ることで膝の高さが変わらないか確認する」・「肩甲骨周囲に貼ることで腕振りが肩甲骨を動かしているのか把握する」などに繋がるかもしれません。

ランニングフォームを再確認するという意味ではチタンテープの効果があるかもしれません。
心理的効果(プラセボ効果)

プラセボ効果とは簡単に言えば思い込み効果のことを言います。しかし、プラセボ効果で実際にパフォーマンスが変わる可能性があることも事実です。
チタンテープを貼ることによるプラセボ効果は「足が攣りにくい気がする」・「脚が軽い気がする」・「最後まで走れそう」といった思い込みは潜在以上のパフォーマンスを発揮することに繋がるかもしれません。
まとめ
本記事ではチタンテープがマラソンに効果を与えるのかを整理しました。
「チタンテープがマラソンのパフォーマンスに影響を与える」とは言い切れないというのが現状です。もしかしたら、研究では明らかな効果が出なくとも、わずかな効果が出ている可能性も否定できません。
ランナーがチタンテープを貼ることで「皮膚刺激による感覚入力でフォームの確認」・「心理的効果(プラセボ効果)」といった効果は得られるかもしれません。

チタンテープの効果を過信し過ぎてはいけないかもしれません。
しかし、「ランニングフォームを確認したい」・「少しでもパフォーマンスが上がるならなんでも試したい」という方にチタンテープが合っているのではないかと思います。
風を切るランニング